Orthopedics & Traumatology
一次性変形性股関節症には寛骨臼形成不全に類似したサブグループが存在する
By 塔哉 河津, 宗一郎 吉野, 悟朗 本村 and 22 others.
Abstract
【目的】我が国では一次性変形性股関節症(Primary OA)は,特殊な病因を除いた上で,単純X線正面像でCE>20°,Sharp<45°,ARO<15°を満たすOAと定義されるため,臼蓋形成不全に起因するOA(形成不全性OA)と判別が困難な例も多い.本研究は,Primary OAの一部が形成不全性OAに類似するとの仮説のもと,UMAPとクラスタリングによりPrimary OAの形態学的サブグループを抽出することを目的とした.【方法】対象は2022年初診の当科形成不全性OA 244股,Primary OA 44股,さらに共同研究施設のCE≧25°,Sharp≦40°,ARO≦10°を満たす狭義のPrimary OA 105股を加えた計393股とした.3指標角度を用いてUMAPで次元削減し,k-meansで分類した.【結果】症例は2群に分かれ,一方はPrimary OAのみ,他方は形成不全性OA主体であった.当科Primary OA 44股中25股が形成不全性OA側に混在し,そのうち20股はCE<25°であった.また当科Primary OAの2群間比較では,すべての角度で有意差を認めた.【結論】Primary OAには形成不全様の形態を有する症例群が存在する.



