Nippon Jibiinkoka Tokeibugeka Gakkai Kaiho
Radiologic Evaluation of the Attachment Pattern Between the Posterior Septal Angle and Anterior Nasal Spine
By Tomohisa Hirai, Keishin Go, 武大 世良 and 4 others.
Abstract
鼻中隔後角 (posterior septal angle: PSA) と前鼻棘の接合様式について検討する目的で, 経鼻下垂体手術を施行した166例の高解像度 CT および MRI の画像データを解析した. その結果, 前鼻棘の形態は, 凸型71例 (43%), 凹型71例 (43%), 裂型24例 (15%) に分類された. 前鼻棘溝の深さは1.6 [1.3~1.9] mm, アスペクト比は0.37 [0.30~0.45], 鋤骨溝の深さは2.0 [1.7~2.4] mm, アスペクト比は0.92 [0.67~1.17] であり, 鋤骨溝の方が溝は深く, アスペクト比は高値であった (p<0.01). なお, アスペクト比とは溝の深さを幅で除した値であり, その値が大きいほど溝の深さに対して幅が狭い形態を示す. 鋤骨溝の先端と前鼻棘との間には平坦もしくは軽度隆起した骨面が存在し, その平均距離は8.4±1.9mm であった. CT 解析により判定した前弯の有無にかかわらず, MRI では全例で PSA に相当すると考えられる低信号構造と前鼻棘正中との間に連続性を認めた. 以上より, PSA と前鼻棘の接合様式は単純な骨性嵌入のみでは説明困難であり, 前鼻棘周囲の軟部組織が関与している可能性が示唆された. 従って内視鏡下鼻中隔手術Ⅲ型 (前弯矯正術) の施行に際しては, PSA と前鼻棘の接合様式を考慮した慎重な手術操作が望まれる.










